2014年01月10日

女子高校生サヤカが学んだ1万人に1人の勉強法

女子高校生サヤカが学んだ1万人に1人の勉強法

お正月はどこにも出かけることも無く本を読んでいました
家にはネコ2匹、犬2匹、ウサギ2羽いるため
旅行に行けないのです

そんなわけでいつも休み前に大量に本を買いこんで
読みふけっているというわけです

そのうちの1冊でしたが
この本は内容がちょっと変わっています

DSCN0081.jpg

1万人に1人の勉強法・・といいますが
実践している人は実際にはもっと少ないはずです

中学時代いじめに会い自信をなくした
女子高生サヤカが母のすすめで「ある人物」と文通することが
勉強法というわけなのですが
その文通相手が刑務所の受刑者なのです


実在するその受刑者の名前は美達大和といいまして
すでに獄のなかから何冊もの本を出版しています

最初は本を読んだサヤカの母親が刑務所の美達大和に
直接手紙を書いて文通を始めたのがきっかけです

本の内容は文通手紙形式なので大変読みやすいです
勉強法といっても問題を出して添削するというものではなくて
ただ何故勉強する必要があるのか?とか
人生との向き合い方捉え方を彼女に教えていくというものです

それによりサヤカは自身を取り戻し
成積も上がり医学部を目指すというストーリーになります

美達大和氏は殺人事件を起こしたと告白しています
「人を殺すとはどういうことか」という本も出しています

何か事情があって事件を起こしてしまい
彼はすでに仮釈放が決まっているのにもかかわらず
一生刑務所から出ないと決めているそうです
終身刑を自ら選んだのは、事件被害者家族のことを
考えると出るわけにはいかないと
かたくなに拒んでいるようです

ただ、その生真面目さが時に
人を許さず、他人も許さないという融通さに欠けるため
自他を責めるということになっていると思います

孤独が人を哲学者に仕立て上げていく環境なら
刑務所は意外にも悟りをつかみやすい場所でもあります

以前NHKのTVの取材で
ある死刑囚の独房が公開されたことがありましたが
独房の壁に絵が描かれていました

作者はその独房に居た死刑囚です

その絵は仏様(お釈迦様)の絵でしたが
あまりにもすばらしい出来でした
TV画面を通じてもその迫力が伝わってきたのです
それを見た時、声をあげることができず
かたまってしまい涙がにじんできました
死と罪に向き合った人間はこんな絵を描けるようになるのかと
今も目に焼きついています

しかし
死刑が執行されその絵はその日のうちに
壁から削り取られるということに・・

取材した記者も相当圧倒されたようで
「これ・・削り取ってしまうのですか?」
「ええ、規則で・・」
そんなやり取りだったと思います

もうその絵は地上には存在していません
あまりにももったいないという気がしていましたが
受刑者もそれがわかっていながら
あえて「壁」に描いたのだと

それに近い想いが
美達大和氏にもあるのでしょう
一生ここから出ないという・・

もし出て、外の波に流されたら
獄の中で研ぎ澄まされた
小説家としてまた哲学者(に近い)としての
彼は存在しなくなってしまいそうですから

そのようなわけで
しばらくは彼の本を探して読んでみようと思っています

































posted by nob at 13:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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