
大変良い本です
著者の生田 哲氏は薬学博士、アメリカの遺伝子研究で有名なシティー・オブ・ホープ研究所
カリフォルニア大学ロサンゼルス校、同サンディエゴ校の博士研究員の後
イリノイ工科大学助教授を経て、帰国
現在は脳と遺伝子、栄養を中心に研究、執筆活動中
生田哲と学ぶ、脳と栄養の教室
http://www.brainnutri.com/
この本は学者さんが書いた割に
読みやすいわかりやすい内容に
まとめられています
まず放射線の種類に2つあることを述べています
1、自然放射線
2、人工放射線
1の自然放射線はラドン温泉などの自然界に存在する
生物にとって、排出可能な無害な放射線
何万年もの間に抵抗力、免疫が遺伝子レベルで
できたということです
2の人工放射線は人類が作りだした原爆などの危険な放射線
原発にはこれが使われています
ところが、東電サイドの学者さんはこの自然放射線と
人工放射線を比較して線量が同じだから問題無いと言っているのです
(マスコミもその報道を垂れ流しですが・・)
おもちゃの鉄砲の玉と本物のピストルの玉を比較して
その数が同じ(線量が同じレベル)だから
あたっても大丈夫なんて、とんでもない欺瞞と詐欺論法を
やっているわけです
放射線障害には
急性の激しいもの(被爆してやけど)と
晩発性のゆっくりしたもの(やがて癌化)があります
政府はとりあえず「急性障害はない・・」と言っていますが
晩発性のことはなにも言いません
実はこの晩発性のゆっくりした障害のほうが
恐ろしいもので、体内に蓄積されて
やがて癌になっていくというわけです
この癌なのですが、放射線を浴びていきなり癌の細胞ができるわけではないようです
放射性物質が体内に入ると、活性酸素ができて
活性酸素が癌を発生させるらしいのです
先発、放射性物質
中継ぎ、活性酸素
抑え、癌発生・・・
という流れなので、中継ぎの活性酸素をつぶしてしまえば
よいわけです
つまり活性酸素をつくらなければ、癌にならない
ということです
そのために有効な食品、食事を各放射性物質ごとに列記してあります
この内容については本を読んでください
一方・・・
放射線障害に対してヨウ素製剤を備蓄する計画があるようですが
ヨウ素が効くのは、放射性物質ヨウ素131のみです
セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239
に対しては、全く効果がないそうです
ヨウ素製剤備蓄・・・というのは、製薬会社の目論見では?
と思ってしまいます
国や一部の会社の(偽)情報に盲目的に従うよりも
自分でしっかり勉強するべきでしょう
日常の食生活で十分予防できるものなので
この本はおすすめです